不登校の子、定期テストは受ける?|欠席・別室受験を学校へ相談する順番
不登校や登校しぶりが続く中で定期テストが近づくと、『受けないと成績がつかない?』『別室なら受けられるかもしれない』と迷うことがあります。受験するかどうかを家庭だけで決めたり、当日の登校を急に求めたりする前に、在籍校がどのような資料で評価するのか、本人が負担を抑えて参加できる方法があるのかを確認しましょう。
この記事でわかること
定期テストを受ける・受けないの二択にせず、本人の状態に合わせて学校と相談する順番をまとめます。
- 定期テストを欠席したときに最初に確認すること
- 別室・別日などを相談するときの伝え方
- 学校外の学習を評価材料として共有する方法
テストを受けられないことと、学んでいないことは同じではありません
定期テストは学習状況を確認する大切な機会ですが、全国一律に同じ方法で成績を決める仕組みではありません。文部科学省は、各教科の目標に照らし、知識・技能だけでなく、思考・判断・表現や学習に取り組む状況も含めて評価する考え方を示しています。実際に何を評価資料とするかは、学校や教科によって異なります。
そのため、『テストを欠席したら必ず成績がつかない』『家庭学習だけで同じ評価になる』のどちらも先に決めつけられません。まず在籍校へ、欠席した場合の扱いと、今の状態で相談できる方法を確認します。
相談は、できればテスト前に4点を確認します
テスト直前に本人へ判断を迫らず、保護者から担任や学年担当へ次の点を尋ねます。
- 欠席した場合、成績はどの資料を使って判断するのか
- 別室、時間変更、別日など、学校内で相談できる方法はあるか
- 当日難しくなった場合、いつ・誰へ連絡すればよいか
- 学校の課題や家庭・フリースクールでの学習を、誰へどう共有するか
別室や別日は『利用できるか』から確認します
人の多い教室や決められた時間が負担でも、静かな別室、短い滞在、教科を絞る方法なら考えられることがあります。ただし、別室受験や別日受験がすべての学校で用意されているわけではなく、教科や日程によって対応も異なります。希望を伝えたうえで、学校が実施できる方法を確認してください。
本人には『全部受けるか、何も受けないかを今決めなくていい』『学校にどんな方法があるかは大人が先に聞く』と伝えます。受験できなかった場合も、努力不足として扱わず、その日の状態を次の相談材料にします。
欠席中の学習は、学校が確認しやすい形で共有します
義務教育段階では、一定の要件のもと、学校の判断で欠席中に行った学習の成果を成績評価へ考慮できることが法令と通知で示されています。文部科学省は例として、学校の課題や定期テストなどの教材、オンライン教材の履歴、フリースクールからの定期的な報告を挙げています。自動的に評価される制度ではなく、学習内容が在籍校の教育課程に照らして適切か、学校が継続して状況を把握できるかなどの確認が必要です。
日付、教科、教材・単元、取り組んだ範囲、分かったことや止まったところを短く残します。ワーク、レポート、PCで作った文章や作品なども、本人が共有してよい範囲で見てもらえるか相談します。記録を作るために本人を疲れさせず、大人が補助して構いません。
高校生は、成績だけでなく単位・進級条件も確認します
高校では、学校外施設で相談・指導を受けた日が指導要録上の出席扱いになっても、各科目の履修に必要な出席や単位認定と同じ扱いになるとは限りません。定期テストの扱いに加え、科目ごとの出席時数、提出物、補習、追試、単位認定、進級の条件を、担任だけでなく必要に応じて教務担当へ確認します。
『もう進級できない』と家庭だけで結論を出さず、現在不足しているもの、今後できる対応、確認期限を分けて聞きます。転校や退学などの大きな判断を急ぐ前に、在籍したまま利用できる支援と選択肢を整理します。
学校への連絡は、短い文から始められます
たとえば、『定期テストが近づいていますが、本人は教室で長時間受けることに強い負担を感じています。欠席した場合の評価方法と、別室・時間変更など相談できる方法があるか教えてください。家庭や学校外で取り組んだ学習を共有する方法も確認したいです』と伝えます。
川崎市多摩区・生田でフリースクールを利用している場合も、施設だけで評価方法を決めることはできません。在籍校が必要とする記録、提出先、共有頻度を確認し、本人の同意を確かめながら連携します。テストを受けることだけを次の目標にせず、安心を保ちながら学びを続けられる方法を探しましょう。
参考資料
制度や支援の考え方は、以下の公的資料を確認しています。